台湾のこと日記

台湾のことをずらずらと

台湾のことをずらずら書いていくブログです。

台湾航空会社も秋の空

台湾航空会社が冬の時代?! f:id:photravel:20160831233716j:plain セールスがあるとすごく安い値段で行けてしまうLCC航空会社が、近年台湾路線で増えました。台湾交通部民用航空局の統計によると、今年の5月の時点で1週間727便、つまり1日100便以上運航しているそうです。近年は関東・関西・中部といった主要空港のみならず、日本の各空港からの就航や増便も相次ぎました。多いのはやはり東京便で、週に256便を運航。次は関西便で、179便と過半数を超過しています。さらにタイガーエア台湾が9月13日より新千歳-桃園間を、スクートが同じく新千歳-桃園-シンガポール便を各社それぞれ週3便運航する予定と、ますます台湾へ行くのが便利になってきてます。

盛り上がる台湾旅行とはうわはらに、台湾航空会社が減便傾向になるという事態が発生しました。

4月から北海道便を減便していたトランスアジア航空。千歳便を毎日2便から1便へ減便。対象は東京便にも及び、去年10月に座席人数の多いエアバスA330へ大型化したばかりなのに、A320かA321へサイズダウンするそうです。7月からは2便を1便減便されます。(午後1便は運航したりしなかったり)

ストライキを起こしたチャイナエアラインも、桃園からの北海道便が7月28日、10月1日より関西便、10月13日より成田便がそれぞれ1便減る予定になっています。

更に台湾LCCのVエアは会社統合を発表して、福岡、チェンマイ-台北便を除いて全便運航取りやめ。福岡、チェンマイ-台北便もトランスアジア航空路線に転換されるそうです。

羽田国際便再就航から比べると、関東からの台湾路線は倍増していて、競争は激化しています。利用者にとっては、便数増加のみならず、場所や出発時間の多様化で選択肢が増えつつあったところもあって残念です。

6月頃にチャイナエアラインに乗ったときは、割と席が埋まっている様子で、むしろ昔の方が空いていた感じがしました。最近ストライキによる待遇向上のため、不採算路線整理の一環と言われています。最近では深夜便ができたりし、利便性が向上していた状況にあって残念です。少しうんちくいうと、最近高めの航空料金が響いているのかなとも考えらえます。現在安い時期でも3万円前後からの料金になっていますが、羽田便ができる前は今のLCC並みの通常料金並みでしたからね。(円高や原油高によるサーチャージ高騰の影響もありますが)

トランスアジア航空とVエアは、少なくても日本側でのプロモーション不足と考えれらます。台湾によく行くこともあってキャンペーン情報は耳にしますが、一般的にはまだまだ露出度が低いので知名度も低いと考えれらます。

トランスアジアの場合、料金面でLCCとレガシー系のちょうど間位の料金といいポジションだと思いますが、例の連続事故が日本でも報道されましたので、マイナス面も追加になると考えられます。 またLCCは数年たたないと黒字転換できないこともあり、Vエアの場合は親会社(トランスアジア航空)からの支援が乏しかったので、資金が途絶えたと台湾側では言われています。あと茨木便は博打すぎですし、「週〇便」というのが関東便ではアピールしにくい点でした。(毎日運航しないのは、自然と敬遠されますからね)

現在は円高傾向のため、これから動き出す日本からの旅行者を取り込めるチャンスだけに、台湾便の減少は残念です。これらが旅行者に利用機会と利便性が減る印象にならなければいいのですが。